ファクタリングとは?

ファクタリングとは、自社の取引先企業の売上債権(売掛金・受取手形など)の回収が難しいと考えられる場合、ファクタリング会社から、倒産等の偶発事象の際に当該企業に代わって支払いを受けることが出来る契約等を言います。アメリカで19世紀末から20世紀初頭にかけて開発された手法ですが、日本ではそれほど発達していないのが現状です。代表的なものとしては保証ファクタリングがあります。これは調査依頼を受けたファクタリング会社が、取引先企業の売掛債権の回収率や倒産率を調査して保証額を計算し、契約に基づいて支払いを行うものです。

自社が負担する貸し倒れを未然に防いだり、現金回収を確実・迅速に行うことが出来るというメリットがあります。借入手段が銀行融資しかないにもかかわらず、融資が難しい企業にとっても非常に有効です。実際には、相手先が優良企業であれば、売上債権の80~90%の額が回収可能と言われていますが、契約する会社によってバラツキがあります。また一般的には債権譲渡登記をして第三者対抗要件に備える必要があり、登記するためには1件あたり7~9万円程度の費用が掛かります。

後で抹消登記する際にも1~2万円の手続費用がかかりますので注意が必要です。なお、契約内容や回収額、債権譲渡登記の実施の有無についても各ファクタリング会社によって様々です。大手銀行等の系列会社がサービスを提供しているケースもあります。自社の予算や目的に沿って選択を行うことが重要です。

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